都立高校での自衛隊の防災訓練中止を求めて東京都教育委員会へ要請

201261都教委要請

都立高校での自衛隊の防災訓練中止を求めて東京都教育委員会へ要請しました。

要請の内容は以下の通りです。

都立高校の防災訓練に自衛隊を参加させないで下さい。



 東日本大震災の体験は、私たち国民がこれまで以上に災害について、自分の身に引き寄せ考えるさせられる結果となりました。自治体・地域での防災講座などもたくさん開催されるなど防災意識も高まっております。防災意識の醸成は学校教育においても大変重要であることを改めて感じています。義務教育の段階からその発達に応じて教育課程の中に位置づけた取り組みを期待しています。

4月から都立高校で防災訓練が始まっておりますが、この度の訓練に自衛隊の参加が組み込まれていることに大きな不安と危惧を感じています。

都立八潮高校で行われた宿泊防災体験活動では、迷彩服を着た自衛隊員が高校生に講話し、訓練を行いましたが、父母や教員、教育関係者から、大きな批判の声が上がっています。学校教育の一環である防災訓練を自衛隊の指揮の下で行わせ、自衛隊活動を高校生にアピールするなどとても許されることではありません。

学校の防災教育に必要なのは地震などの時、どうやって地域の人たちと協力し、地域に存在する資源を動員して安全を確保し、また生徒自身が防災活動に参加するかです。

自衛隊を入れて訓練をしても実際の防災と全く違うものとなり役には立ちません。都教育委員会が主導し、学校現場に自衛隊を派遣し指導することを直ちに中止してください。あわせて宿泊による防災訓練の中止も要請します。