東京都は築地市場の跡地を再開発すると議会での議論もないまま今年1月23日に公表しました。
これうけ私たちは1月末に抗議声明を発表致しました。
また、築地市場跡地の扱いについて、2月からの都議会で審議がされるとのことで、改めて都知事にむけ要請を行いました。
<要請の内容は以下>
東京都知事 小池百合子殿
「築地まちづくり方針(素案)」の撤回と、築地市場跡地の解体工事の中断を求めます
小池百合子都知事は、都民、関係者の反対を押しきって移転を強行した築地市場跡地を再開発するための「築地まちづくり方針(素案)」を1月23日に公表しました。小池都知事は「情報公開が改革の一丁目一番地」とスローガンにしてきたにもかかわらず、市場業者や都民の声を聞くことのないまま、この方針が非公開の場で審議され提案されたことに憤りを感じます。
「素案」には、小池都知事がこれまで約束してきた市場機能については、一言もふれられていません。「築地まちづくり方針」にもとづいて築地市場の解体・再開発を促進することは、「都民の台所」としての築地市場の再整備を願う都民の願いを断ち切るものです。
豊洲市場は未解決の土壌汚染、施設の安全衛生上の欠陥、ひび割れをはじめとする施設の構造的欠陥などが、開場後も度々マスメディアで報道されています。現在の豊洲市場は食品を扱う市場として、安全・安心の確保がされているとは思えません。円滑な食品流通のため市場業者の声を聞き、急ぎ改善をしてください。小池都知事は2016年都知事就任後、「都民の食の安全・安心を守る」と都民に約束し、「築地は守る」、「築地に市場機能をもたせる」、「築地での営業を希望する業者は戻れるようにしたい」と明言してきました。「素案」による築地市場の解体・再開発は公約違反であり断じて認められません。
また、建築家からも築地市場は「高い建築史的価値が認められる」と保存の要請も行われています。
東京都は、築地市場跡地の解体を中止し、市場関係者、学識経験者、都民による公開の議論の場を設けてください。
新日本婦人の会東京都本部は、小池都知事の公約違反を厳しく糾弾するとともに、築地での市場再整備の道を閉ざす「築地まちづくり方針(素案)」の撤回を断固として求めます。2019年2月20日 新日本婦人の会東京都本部